The Unholy Three 「Mystery Revue」

The Unholy Threeの2005年の13日の金曜日にマジック・キャッスルで行われたパフォーマンスを収録したDVD
メンバーはピクシーズのドラマーであるデヴィッド・ラヴァーリング*1、と元ポッサム・ディクソンのフロントマンであるロブ・ザブレッキー*2フィッツジェラルド*3の三人。三人組といってもほとんど舞台に一人ずつ上がり、各自でネタを披露している。
グラント・リー・フィリップス*4の前説を経て、まずフィッツジェラルドが登場。ピクシーズの「Cactus」(「サーファ・ローザ」のとは違うヴァージョンみたい同じだった)をBGMに腰を振りまくりながらトランプを乳首に擦り付けたり、曲の後半のドラムにあわせて両手から一枚一枚トランプを取り出したりする。そのあとのロープで首吊りの輪を作っていざ首吊ろうとしたら輪が解けるというギャグはイマイチだったけど、ダンシング・ビーフジャーキーは面白かった。
続いて登場したロブは出てきただけで会場は笑いに包まれている。彼ってベン・スティラーみたいな彫りの深いコメディアン顔で、「2999年異性への旅」に宇宙人役としてジム・キャリーが出演したらこんな感じじゃないかと思わせる異様な雰囲気。ネタはビンに紙袋を被せて、それを割ったけど紙袋がたくさんあってどれにビンが入っていたか分からなくなって困るものや、客を舞台に呼んでネクタイで自分を縛ばらせたり、トランプを弄んでいるとどんどん小さくなっていってしまったり、テレビに出てくるでマジシャンがよくやるようなネタが多く、驚きはなかった。
デヴィッドは白衣を着て登場。隕石に棒をつけて、それに手をかざしたら電球が割れる等、いろんな物を使った子ネタの数々と仕組んだハプニングのタイミングが良い。結局彼が三人の中で一番面白かった。彼ってカソリックスの前座でも務めた事があるようで、根っからのコメディアンなのかも。クールなメンバーばかりのピクシーズでも一人浮いているもんなあ
楽屋裏のネタもある。フィツジェラルドの体にトランプが沢山引っ付いているのが面白かった。あと彼のトランプにロブが唾を吐いていたのが面白い。
なんだかんだで彼らの事を調べていて得た最大の収穫はポッサム・ディクソンだ。試聴したら結構ポップで良い。リック・オケイセックもプロデュースしているみたいだし。中古も安いし。早速注文した。