兄嫁の肌は熱く甘く (監督:国沢実)★★★★

序盤に弟(久保田泰也)が兄嫁(灘ジュン)を襲うシーンを観て、松岡邦彦作品みたいだと思っていたけど、しだいに事情(勃起不全になった兄(石川雄也)が弟に妻を満足させるように唆したこと)が分かり様子が変わってきた。基本的に優しい人しか居ない。
弟に自分の妻を襲うよう仕向けておきながら、妻と弟がまぐわったソファーを嗅いで「獣の匂いがするなあ」と周りくどく妻に言うなんて完全に嫉妬している。ねちっこくて、そりゃ無いよと思う。
なぜ石川は嫁に弟との性交を提案しなかったのだろうか。弟にだけそんな話をすれば、結果的に妻も、弟のことも傷つけることになるのは想像がつく。妻のことを想っているよういて、結局自分のことしか考えていないようだ。説明してだめだったら離婚する方が潔よいと思う。っていうかさっさとペニバンプレイをしていれば。。。
上司の石川に想いを寄せるOL役の伊沢涼子は素晴らしかった。マウスで自慰するシーンはホイールを活かしていて楽しい。彼女は石川にペニバンを渡して激怒されていたけど、ああした感情のぶつかり合いがあるって大事だと思う。灘もしおらしくバイブオナニーしていないでペニバン投げつけるくらいの思い切りがあればなあ。
捨てられたペニバンを見て久保田泰也の顔が思い浮かんできた。このシーンがハイライトだ。
兄弟が道で遭遇して別れるまでのシーンは1秒未満のテンポの速いカット割りで目が回りそうになったけど、2人の表情の移り変わりの変化が一気に堪能できて気に入った。
同じ石川雄也出演作で、彼が無精子症だった『こってり奥さん 夫の弟もくわえて』の続編みたいな感じ。